夜の梅

2014年02月19日
産経新聞に連載されている永井 良和氏のコラム「関西街角文化論」で羊かんの「夜の梅」が紹介されていました。


「夜の梅」づくりの一端に関わる者として嬉しくなってくる文章なので、無断で申し訳ないのですが、ここでその一部を引用させてもらいたいと思います。

 さまざまに工夫され種類が豊富な羊かんのなかでも、「夜の梅」は味わいのよさで知られる。命名の由来を想像できるだろうか。切り口に丸い小豆粒の断面がいくつか見え、それが闇夜に咲く梅花を思わせるところからだという。

 以前、この連載で京都の「みなづき」をとりあげ、菓子が氷に見立てられることを書いた。同じように「夜の梅」も、初春の経験にかたちをあたえたかしである。

 小豆と砂糖、そして寒天だけからつくられる菓子。素材の黒さを夜に、わずかに色の異なる小豆を花に。微妙な色あいの差を区別できる感度。闇夜を知る先人たちは、それをもっていた。

 伏見と和歌山の駿河屋。京で創業し、明治維新で東京にも進出いた老舗・虎屋。大阪で親しまれる鶴屋八幡。つくり手はちがっても、「夜の梅」は関西でなじみ深い菓子だ。電光をあびない夜の花をめでる習慣も、たもっておきたい。


 最後に 「夜の梅」の写真を載せたいところですが、この電光をあびていない夜の梅の写真というのが残念ながらなかなかありません。

そこで私が一番夜の梅のイメージに近いと勝手に思っているのが、スティーリー·ダンのアルバム『彩(エイジャ)』(Aja)のジャケットです。




永井 良和氏は橋爪 紳也氏と「南海ホークスがあったころ」という本を執筆されています。年代的には私と同じで、南海ホークスのファンでその黄金時代を知らずに球団消滅の憂き目にあいました。

昨年堺市で開催された「南海ホークス 市民の暮らしとスポーツ」でも活躍されていました。





このポスターの真ん中に載っているのは、 かっての南海ホークスの大エース 杉浦 投手のアンダースローの美しい投球フォームです。

昨年の 楽天 田中 投手 の大活躍でそれに伴って少しは話題に登ることがあった昭和34年の杉浦投手の超人的な大活躍です。

「たしかに田中投手も素晴らしかったが、なんといっても杉浦投手の38勝4敗、日本シリーズ 4連投4連勝にはかなわない」

こんなことを飲み屋で話しているのは、100%南海ホークスのファンだった人と言えるでしょう。



Posted by 安儀製餡所 at 23:36 あんこの楽しみ方コメント(2)

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