スウェーデンの世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドの半生を映画化したものです。

私は残念ながらこの人の音楽を聴いたことがないのですが。映画では1960年代のモダンジャズ黄金時代のヨーロッパの状況が感じられて面白かったと思いました。

映画タイトル(邦題)の由来

この映画で一番好きなのはまずこの「ストックホルムでワルツを」という邦題です。(この映画の原題は「Monica」です。)

このタイトルを付けた方には本当に拍手を送りたいですね。

この映画のハイライトシーンである「ビル エヴァンス トリオ」 との共演。ちなみにこの時のメンバーは伝説のトリオではなく スコット ラファロ死亡後、Chuck Israels (b), Larry Bunker (d)とのトリオです。

そこから彼の代表曲である 「Waltz for Debby」 に掛け 「Waltz for Stockholm」 とつけたのだと思われます。

それにしてもジャズクラブでの演奏が衛星中継されるというのは日本では考えられないことです。まさにスウェーデンでは国民的歌手だったということです。

スウェーデン語のジャズ

次に面白かったのはスウェーデンでもジャズは英語で歌うべきだ、いやスウェーデン語で歌うべきだなどという論争が行われていたということがわかったことです。

日本でも70年代初頭にはロックは英語で歌うべきだ、いや日本語で歌うべきだなどという今になっては信じられないようなどうでもいいことが真剣に論じられていたのを記憶しています。



この論争の顛末は英語風に日本語を発声して歌う、あるいは日本語の歌詞の中に英語を適当に入れる方々が商業的に成功したことから一応の決着をみたようです。

モニカ・ゼタールンもスウェーデン語でジャズを歌うという道を開いていきました。

ユーロヴィジョン


日本ではABBAが優勝したことで有名なユーロヴィジョンですが、その注目度の大きさに驚かされました。まるでヨーロッパ チャンピオンズカップ(リーグではない) 並の大きな大会であることが分かりました。

最後は主演のモニカ・ゼタールンド役エッダ・マグナソンがすごい美人だということです。昔からスウェーデンの女優さんは本当に美しいと思います。

ビル エヴァンス






ビル エヴァンスの死について次のような一節を見つけました。


ジャズ評論家で生前のエヴァンスと親しく、「ワルツ・フォー・デビー」「ターン・アウト・ザ・スターズ」の作詞者でもあったジーン・リースは、エヴァンスの最期について「彼の死は時間をかけた自殺というべきものであった」と述懐している。


これと同じようなことが 小林信彦氏の『天才伝説 横山やすし』に書かれていたように記憶しているのですが。(手元に本がないので私の記憶違いかもしれませんが)

二人の天才の死についてとやかくいうのは不謹慎とも思いますが、所詮は素人のブログでの戯れということで。

それにしても私にはこの二人の写真、よく似ているように思えるのですが。





Posted by 安儀製餡所 at 00:31 映画コメント(0)

ドクトルジバゴ

2016年11月06日
ノーベル文学賞を辞退するのでは?といわれていた Bob  Dylan ですが、どうやら無事に受賞することになったようです。

もっともDylan自信は結構ご機嫌で、近年はもっぱらピアノやオルガンを弾きながら歌っていたのが、受賞が発表されてからはご機嫌で珍しくギターを弾きながら立って歌っているということです。

ノーベル文学賞の辞退者

なんでもノーベル文学賞を辞退した人が過去に二人いて、一人はあのサルトル、もう一人が旧ソ連の「ドクトルジバゴ」で有名なボリース・パステルナークだということです。

映画 ドクトルジバゴ

丁度映画の「ドクトルジバゴ」が放送されていたので、見直してみました。

大昔に観たときは全く意味がわからないまま寝てしまいました。

今回もやはり映画の場合どうしても小説のダイジェスト版になってしまい、いくつかよくわからない箇所がありました。

コマロフスキーとジバゴの父との関係、ジバゴの母の死因、ストレリニコフ(パーシャ)とラーラの出逢い、あるいは失脚の原因(なんとなく映画でもわかりますが)

突然現れるジバゴの異母兄等説明不足な感じがします。

後、ストレリニコフ(パーシャ)とラーラの娘はどうなったのでしょうか。

ジバゴ役のオマー シャリフ ですが、誰かに似ていると映画を見ながら考えていたのですが、やっとわかりました。
ロジャー フェデラー によく似ています。

もう一人の主役、ジュリー クリスティー ですが、この様なソフィア ローレン が演じるような役をしているのが今思うと意外です。
私の感じでは「天国から来たチャンピオン」で演じたような役がピッタリとおもっていましたので。

バラライカ


最後にこの映画で重要な役割を果たすバラライカですが、ジバゴの母がバラライカのヴァーチュオーゾでなんでもギター2台分の演奏をするということですが、本当に可能なのでしょうか。

YouTube にあったバラライカの映像を貼ってみますが。

よく知らないのですが、すごいテクニックだと思います。






最後ヴァーチュオーゾといえばやはり 故ジョー パス の代名詞みたいなものですから彼のソロ ギターの映像を




Posted by 安儀製餡所 at 20:36 映画コメント(0)
先日 ボケっとテレビを観ていたら 突然聞き覚えのあるギターのリフが鳴ってきて、なんという曲だったかな?と考えているうちに、
懐かしいサンデー・デニーの歌声か聞こえてきました。

Fairport Convention の 「Tam Lin 」というこんな古い曲を使うのはどんな映画なのかと興味をもってしまいました。

映画の紹介をそのまま引用しますと

メグ・ローゾフのベストセラー小説を基にした、異色の青春ドラマ。テロリストによる核爆発と第3次世界大戦によって混乱するイギリスを舞台に、16歳の少女が織り成す決死のサバイバルをいとことの恋を交えながら映し出す。監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』などのケヴィン・マクドナルド。『ハンナ』などのシアーシャ・ローナンを筆頭に、『ディファイアンス』などのジョージ・マッケイ、『インポッシブル』のトム・ホランドらが結集。絶望の中でも希望をつかもうとするヒロインの姿に胸を打たれる。

映画の方は「まあこんな感じで終わるのだろう」という期待通りの終わり方でした。

ただ、Fairport Convention のこんな古い曲を使っているくらいだから他にどんな曲を使っているのかと映画のクレジットを興味深く観ていたら、なんと ニック ドレイク がでてきました。

映画のタイトルが「わたしは生きていける」でニック ドレイク の曲を使うのは皮肉に思われます。

私がブリテン島やアイルランドのフォークソングをよく聞いていた頃、当時は輸入盤でしか手に入らず彼のようなシンガー・ソングライターのものは歌詞が分からなく、かつその音楽的(商業的)成功とは程遠いまま幕を閉じてしまった彼の生涯からなにか憂鬱な気分になる気がして聴きませんでした。


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Posted by 安儀製餡所 at 21:31 映画コメント(0)
リンゴ・スター ロックの殿堂入り

今年の「ロックの殿堂」にリンゴ・スターが選ばれました。

先日、ラジオを聞いていたらゴンザレス三上さん(多分松村さんではないと思う)が

「ビートルズ解散後、メンバーのソロアルバムがでてもリンゴのものだけを買う。なぜならば彼のソロアルバムには未来のビートルズがある、ビートルズにはリンゴがヴォーカルをとる曲がアルバムには必ず一曲入っているが、仮に彼らが解散しなかったとしたら、未来のビートルズのアルバムに入っているリンゴが唄っている曲を予感させるものが彼のソロアルバムにはある。」

 たしかこのようなことを話していました。


彼の功績からは今回の受賞は当然ではありますが、少しはこの映画「ジャージー・ボーイズ」で使われた台詞、リンゴ・スターへのコメントに対する反論の意味もあったのではないか?と勘ぐってしまいます。

フランキー・ヴァリが「ニック(オリジナルメンバーでベーシスト)がなぜ脱退したかいまだに理解できない」と語っていましたが、映画の最後でニックが脱退の理由を語るのですが私はこんなセリフを使って大丈夫なのかとひっくり返りそうになりました。(オリジナルではどうなのでしょうか?)

映画 「ジャージーボーイズ」

『ジャージー・ボーイズ』(Jersey Boys)は、2014年のアメリカ合衆国のミュージカル映画および伝記映画。

フォー・シーズンズの経歴を基にしたトニー賞受賞ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』のクリント・イーストウッド監督により映画化。

さすがにフォー・シーズンズはリアルタイムで聞いていません。むしろあのバニー・マニローのカヴァーで知っている程度です。

この映画の背景になっているニュー・ジャージーの街、アメリカのショー・ビジネスの世界については小林信彦氏が週刊文春のコラムに度々書かれています。(他の本でも書かれているかもしれませんが)

監督 クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッドは今さら語るまでも無くアメリカを代表する俳優、映画監督ですが、彼と音楽、特にジャズとの結びつきは非常に強く、彼自身もピアノを弾きます。

初監督の作品も「Play Misty for Me」(邦題「恐怖のメロディ」)ですし、ジャズの巨匠であるチャーリー・パーカーを題材とした『バード』を監督、プロデューサーとして『セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー』を製作しています。風の噂でビル・エヴァンスの生涯を映画化・監督すると聞いたのですが興行的に失敗するのが目に見えていたのか、消えたようで残念です。

クリント・イーストウッドは『バード』を撮った頃「アメリカ合衆国のオリジナルの文化と呼べるものは西部劇とジャズである。にもかかわらず、現代のアメリカはこの二つを蔑にしている。」と語っていました。

この映画が公開される前の日本の文化人(?)達のクリント・イーストウッド監督作品の評価は「タカ派のB級映画」という感じでしたが、その後評価は一変したようです。

ただクリント・イーストウッド自身はあくまでもアメリカ・オリジナル文化の精神に則った娯楽映画を撮り続けています。

最後に Misty を 聞きたくて探していたら、ニュー・ジャージー出身の20世紀を代表するスーパー・スター フランク・シナトラが唄っているものがありましたので。






Posted by 安儀製餡所 at 20:05 映画コメント(0)

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