今年一番の話題の映画「サマー・オブ・ソウル」。

ネット上の映画のコメントを読んでいると スティービー・ワンダー がドラムを叩くのを初めて見たというのが多くて少し驚きました。

以前は地上波テレビ(というか昔はこれしかなかったのですが)でも日本での彼のコンサートが放送され、彼がてドラムを叩くシーンが放送されました。まあ元々マルチプレイヤーとして有名でしたから。

エンドロールの後で彼が漫才みたいなことを演じていたのですが今一つ意味が分かりませんでした。(多分彼らが白人に搾取されているということだと思うのですが)

映像からは、結構グタグタだったという話の ウッドストック と違いブラックパンサー党が警備にあたったなど政治色が強くきっちり運営されていたという印象があります。

その出演者も多岐に渡り、ポップス、ゴスペル、ソウル、ブルース、ジャズ、ファンクはもちろん、キューバ、プエルトリコ、南アフリカ共和国出身のミュージシャンも出演していました。

スタックスのミュージシャンが出演していないような気もしますが、これはコンサートがニューヨークで行われたことに関係しているのでしょうか?


ブラックミュージックに精通しているわけではないので、出演したミュージシャン全てを知っているわけではなく、私もフィフス・ディメンションなどはこの映画を見るまで白人のコーラスグループだと思っていました。

マヘィリア・ジャクソンは映画「真夏の夜のジャズ」の頃と比べたら凄い貫禄、このコンサートのハイライトの一つ(見所が多くて一つは選べませんが)スライ&ザ ファミリーストーン、ステイプルシンガーズ、ニーナ・シモンetc.

「デビットラフィンが歌が下手だ」と言われているのは笑ってしまいました。

NY市長ジョン・リンゼイ

このコンサートの立役者の一人でもあるNY市長ジョン・リンゼイ。

白人で長身、ルックスがよくリベラルな共和党員。後に共和党から民主党に禁断の移籍(ルイス・フィーゴか⁉)をします。
当時の共和党のニクソンーキッシンジャーラインには適わないと思ったのでしょうか。いかにもアメリカ人好みのテレビドラマに出てきそうな政治家です。

ウイキペデイアによると後世の評価としてはニューヨーク市の財政破綻の原因をつくった市長としてあまり好ましくないようです。

大統領候補として立候補もしたらしいですが落選しました。政治人生の後半はあまり恵まれていなかったようです。

それに合衆国大統領になるにはニューヨーク市長とか知事というのは他の地域の共感が得にくいようにも思われます。

いずれにしても映画と同様この人物も忘れ去られようとしていたと思ってしまいます。


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Posted by 安儀製餡所 at 16:10 映画コメント(0)
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