映画 「シェーン」

2019年12月31日
昨年の大晦日、 「紅白」とか「ガキの使い」 と同時間帯で名画「シェーン」が放映されました。

朝刊のテレビ プログラムを読みながら「日本中で一体何人の人が観るのか?」と思っていたのですが、結局自分がそのうちの一人になってしまいました。



大晦日、食事が終わると家族は各々どっかに行ってしまい一人残った私は最初、何とはなしに観ていたのですが、やがてその魅力に引きずり込まれていきました。



「シェーン」は子供の頃、私が父に連れられて怪獣映画以外で初めて大阪まで観に行った映画です。
やはり、改めて観ていると昔観たときには気付かなかった所がよくわかりました。

途中からこの映画はどっかで同じような話があったなと感じだしたのですが、思い出しました。

そう、向田邦子さんの「あ・うん」です。

映画「あ・うん」での 高倉健 が シェーン、板東英二 が スターレット 富司純子 が スターレットの妻マリアン という感じです。

山田洋二監督もこの話を何回かリメイクしているのですが、何か話が味気なく感じたのはこの三角関係が描かれていなかったためだと思います。



この映画では最後、南部側のシェーンが「北部の豚野郎(当時の字幕)」と言って、全員を打倒していったことです。

子供の頃は単純に南部=悪、北部=善 みたいなイメージを持っていました。

シェーンとスターレットの殴り合いにしても当時は理解できなかったですが、今観るとよくできています。

シェーンとしてはあの状況で最善の選択を取ったということです。
つまり父親の威厳を保たせたまま、子供のジョーイに嫌われた形で決闘に赴くために拳銃の握りで スターレット を殴り倒していく。

この映画のテーマの一つであるホームステッド法は後に「天国の門」という映画でも描かれました。ただしこれは歴史的な失敗作となりその映画会社は倒産ししまいました。



Posted by 安儀製餡所 at 17:15 映画コメント(0)
「アイリッシュマン」という映画が話題になっています。

【監督】 マーティン・スコセッシ

【キャスト】 ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーベイ・カイテル

【音楽】 ロビー・ロバートソン

ということで非常に観たいのですが、私くらいの年齢の家族がいる男が一人で映画館に行くというのはなかなか難しいものです。

小説の方を買ったので正月休みに読みたいと思っています。

映画「タクシードライバー」

私がマーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロのコンビで一番最初に観た映画と言えば「タクシードライバー」です。

初めて観たときはかなり衝撃を受けました。もっとも意味不明だったロバート・デ・ニーロの行動は現在は PTSD という言葉で解決するのでしょうが。

最初のデートで女性をポルノ映画に連れて行って振られたり、大統領候補の暗殺を企て、それに失敗するとチャールズ・ブロンソン扮するポール・カージーみたいなことをはじめて最後には無罪になって街の英雄になる。そう言えば当時「ディア ハンター」とか「ローリング サンダー」とかいわゆるベトナム戦争の後遺症をテーマにした映画がよく創られていました。

理解不能な彼の行動ですが、そのうちの一つが「ロバート・デ・ニーロがテレビを観ていて、ジャクソン・ブラウンの Late for the Sky が流れてくる。そして最後に切れてしまう」というシーンです。

https://youtu.be/IHxuij9Rm-4

改めて見ると若き日のロバート・デ・ニーロのNYの孤独と苦悩を一身に背負う表情は凄いと思います。

しかし、この歌はロバート・デ・ニーロが切れるのを誘発してしまうような内容なのか?、そもそも Late for the Sky という曲名の意味がずっとわかりませんでした。

そこで今回ネットで調べてみたところ次のブログを見つけました。

http://neverendingmusic.blog.jp/archives/20387165.html

ここでジャクソン・ブラウン自身がインタビューに答えている内容が書かれていました。

 "レイト・フォー・ザ・スカイ"…これこそ、まさにその例だよ。これもタイトルから始まった曲なんだ。僕がある人にさよならを告げるときに言った言葉だった。"もう行かなきゃ"ということを告げるのに、馬鹿馬鹿しくなるくらいドラマチックな言い方だったんだ(笑)。つまり「遅れそうだ。飛行機に乗らなきゃならないんだ。もう行くよ」ということ。しかも早朝のフライトで、夕刻遅くではなかった。それなのに「空(飛行機)に遅くなる」と言ったんだ。そのことを覚えていたんだよ。そして曲になった。
 僕にとって曲を書くというのは、そういった、たったひとつのフレーズがさらに響き渡ってくるような、比喩表現やクリエイティヴな文脈を見つける作業に過ぎないということもよくある。もしくは口にしたとき、結果的にそういう意味になるか…。


  続きを読む

Posted by 安儀製餡所 at 16:46 映画音楽コメント(0)
プロ野球のドラフト会議が終わってしばらくたちますので、誰も取り上げることもないので少しこのことについて書いてみたいと思います。

スポーツライターのご意見

球団が決まった瞬間、凍りついた佐々木の表情が波紋を呼んでいる。それはまさに、これまで懸命に追い求め、積み重ねてきた佐々木の野球人生が思考停止し、立ち往生せざるをえなかった、愚かなプロ野球の現実を表しているように思う。


この記事を書いた小林信也という人(スポーツライターらしいです)の記事はここで読めます。


https://ceron.jp/url/diamond.jp/articles/-/217996

この方のご意見を要約すると(多少この方に対する私の偏見も含まれていますが(笑))以下のようです。

①佐々木投手のような才能のある選手をロッテマリーンズのようなパリーグの球団に入団させるのは可哀想だ。(私が推察しているだけです。小林信也氏本人に確認したわけではありません。)

②NPBの発展を阻害しているのはドラフト制度である。(決して読売グループが言っているではありません)

③阪神タイガースに育成能力はない。(決して私が言ってるのではありません。小林信也氏のご意見です)

④お金や人気のないパリーグの球団はアマチュアの有名選手を入団させる資格はない。

⑤特定の球団を除けば2軍以下の労働環境は劣悪だ。

⑥大の大人がくじに一喜一憂するのはみっともない。(完全ウエーバー制にすればいいだけなのですが、それは球界の盟主が反対するのが現実です。)

⑦選手育成をすっかりアマチュア球界に任せきり、自分たちはその上澄みをクジ引きで分け合うだけの非道なプロ野球界が猛省し、目を覚ますよう願ってやまない。(あまりにも素晴らしいご意見なのでそのまま引用します。まあ、プロ野球というのはそういう非道なもので、だからこそ普通の人より成功すれば金や名声が得られると思うのですが。)

⑧選手も、自分の野球観や哲学、選手としての特性や課題、さらには人生設計などを考慮した上で、それを実現できる環境か、価値観を共有できるチームかを見定め、納得した上で球団を選びたいところだ。(これも文章をそのまま引用します。つまり、アマチュアも入団の際代理人をつけろということ?)

⑨高校球界で強打を誇った井上選手の未来を案じる声もある。いわゆる金属バット打法で、バットの先っぽでも、あるいは手元で詰まっても持っていく。だが、木製バットで 快打を飛ばせるか?(これも文章をそのまま引用します。こんなことを言うならスポーツライターなんだから自身で高野連に対して金属バットの廃止運動を起こせはいいのですが。)

育成能力とは

この方のおっしゃっている 育成能力 とは何を指すのでしょうか。

私が推察するには” ドラフト1巡目に指名されるようなアマチュアの有名選手をすぐに活躍させる球団が育成能力が高い ” と考えているように想像してしまいます。

しかし私が思うにはドラフト1巡目に指名される選手は一般的に完成度が高いと思われます。それよりもドラフト1巡目以外や育成入団の選手が活躍している球団が育成能力が高いといえるのではないでしょうか。例えばロッテマリーンズの福浦選手のような。

プロ野球の発展

この方の書いたものに私が違和感を感じるのは、この方が持っているプロ野球の発展した姿というのが全く書かれていないからです。

私のようなパリーグのフアンの人間にとって一昔前の読売ジャイアンツの独占状態でパリーグが滅亡の危機にあったころより、今のほうがよっぽど好ましいといえます。

もちろん日本は憲法で言論も思想も自由が保障されています。したがってこの方が読売ジャイアンツによる独占がプロ野球の発展に繋がると考えるのも自由です。

したがって、ドラフト制度を廃止すればどのように発展した姿になるのかを示してもらいたいものです。

数年前新聞に「ドラフト制度も随分様変わりした、一昔前はパリーグの球団の指名されれば入団拒否する選手がたくさんいたが今はほとんどいない」みたいな記事が載っていました。

この流れは近鉄バファローズの野茂投手が創ったといえます。

つまりパリーグの球団に所属する選手にとって自らの力を正当に評価する組織があることがわかったのです。

それは言うまでもなく偏向報道しかしない日本のマスコミでもスポーツジャーナリスト達でも、プロ野球ファンという人たちではありません。

MLBだけが彼らの力を正当に評価すると言えます。

つまりMLBでプレーするという目標を持っているアマチュア選手にとってはセリーグ、パリーグにこだわる必要がなく、むしろ「明らかにレベルが高いパリーグでプレーするほうが有利である。」と考える人がいても不思議ではありません。
  続きを読む

Posted by 安儀製餡所 at 21:25 野球コメント(0)

ページトップへ