ロング グッドバイ

2014年05月04日
何年か前に「村上春樹」氏の翻訳版が出版されたので、その影響なのでしょうか?何を思ったのか NHKが R.チャンドラー の 「ロング グッドバイ」(長いお別れ) を 戦後日本を舞台にして放送しています。

私は「村上春樹」氏がデビュー作以来苦手ですので読んでいません、私の時代は「清水俊二」氏の翻訳です。

たしか原作もこの時代のロスが舞台だったのですが、往年の日活映画を感じさせる雰囲気で、録画で撮ってまで毎週見てしまいます。

ただ、今観ると(読むと)、とくにこのドラマのように浅野忠信 綾野剛 という美形の俳優だと「マーロウ」と「テリー レノックス」の最初に関わりあいになるシーンが友情ではなく別の関係のようにも思えてしまうのは「時代」と言うものでしょう。

日活映画だったら、マーロウが石原裕次郎でテリー レノックスが二谷英明という感じです。

尤も日活映画だったらテリー レノックスがフェリーノ バルカスになって台湾(原作ではメキシコ)ではなくフィリピンに逃げてしまいそうですが。



先週は例の名シーン「マーロウが死んだテリーのためにバーでギムレットを飲む」(感傷的過ぎるという話もありますが)をやっていました。


ロバート アルトマンの映画のような結末にならないことを私としては願います。

注)この小説にはあの有名なマーロウのせりふ「男は........」はでてきません。



話は変わりますが、5月ということで ギムレットで思い出すのは親娘で日本ダービーを制した「タニノギムレット」「ウオッカ」です。

今年のダービーは牝馬の挑戦があるかもしれないという話ですので、「ロング グッドバイ」を記念して「ウオッカ」以来の牝馬のダービー馬が誕生するかもしれません。




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Posted by 安儀製餡所 at 10:56 本棚コメント(0)
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