小豆はどこへ消えた?

2019年01月06日
最近少し世間でも話題になっていますが、平成30年の夏、北海道は冷害に見舞われました。

この影響から  餡 の原材料になる北海道産の豆の価格が前年と比べて全て40~50%以上値上がりしています。

この前年の価格も平成28年の不作と作付面積の減少による高騰から据え置いたままのものですから数年前から比べると大変な値上がりです。

そして、本来ならばもう出回って来てもよいはずの30年産の小豆が価格だけが高騰して実物がさっぱり出てきません。
信じがたいことですが、なんでも大豆の選別、調整作業を先行しているため小豆がまだ市場に出回って来ないという事だそうです。

自然災害による不作というのはある意味仕様がない所もありますが、この作付面積が増えないというのは政治的、あるいは農水省の政策的な色彩が濃いと言えます。


単純に小豆の作付面積を増やすのにはどうしたらいいでしょうか?

作付面積が増えない訳

大豆と比べて小豆の作付面積が増えない要因としては

①大豆には補助金が交付されるが小豆には交付されない。従って農家としては収入が保証されている大豆を作ります。

②次に大豆の方が小豆と比べて機械化が進んでいて、栽培、収穫に手間がかからない

という事です。

解決策

①の解決策として誰でもが思いつくのが、大豆と同様に小豆についても補助金交付を行うことです。

これについては私の知り合いが農水省の人にこの件を話したところ答えは「小豆は輸入枠を増やしたので検討するつもりはない。」という事です。 つまり国産小豆の不足分は輸入の中国産小豆で賄えばよいという事です。

今年は致し方ないとしても、一旦国産小豆から中国産小豆に切り替えたところの何割かは価格も安いことからこのまま中国産小豆を使い続けます。つまり北海道産の手亡が衰退して現在手亡といえばカナダ産になっているのと同様に国産小豆の衰退につながることでしょう。

やがて和菓子のあんこは全て海外産の豆で作られているという時代が来るやもしれません。


②についてはまあ「佃製作所」に頑張ってもらうしかないでしょう。


現状のままでは国産小豆の収穫量は来年以降も非常に難しいと言えるでしょう。
















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Posted by 安儀製餡所 at 22:00 安儀通信コメント(0)
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