Kathy's Song

2019年11月20日


この「ポール サイモン ソングブック」 のアルバムジャケットに若いポール サイモンと一緒に写っている女性がKathy です。

And as I watch the drops of rain
Weave their weary paths and die
I know that I am like the rain
There but for the grace of you go I
(=But for the grace of you, I go there 慣用句ではGodですが、ここではyouに置き換えられています。)

この唄の最後の歌詞にポール サイモンの当時の気持ちが込められています。

私は小道を流れ、いずれは消えていく雨の雫を見つめている。
私は自分がその雨のような存在なのは知っている。
でも、彼女のおかげでこうして生きて行けるのだ。

ポール サイモンはファーストアルバムの失敗からアート ガーファンクルは大学にもどり、失意のうちに一人イングランドに渡ります。
そこで彼はマーティン カーシーやデイビー グラハム、バート ヤンシュ、 ジョン レンボーン、ジャクソン C. フランク達と出会うことになります、そしてKathyと。

絶望的な状況の中で彼の拠り所はKathyだけだったのでしょう。
彼女のおかげで私たちは彼の素晴らしい歌を後に聴くことが出来たと思うばかりです。

ポール サイモンはご存知の通り本人の知らないところでフォークロック調に変わった「Sound of Silence」が大ヒットし、アメリカに戻り、
サイモンとガーファンクルを再結成し大スターになります。

その後Kathyはどういう人生は歩んだのか。何十年も気になっていました。


Kathy のその後

YouTubeのコメントでポール サイモンとKathyの出会いと別れそして彼女のその後について書かれたものがありました。

https://youtu.be/fXZyDtzDJMY に John Cameron という人が書いていますが、長いので抜粋します。

When he returned to London he recorded the album "The Paul Simon Songbook" that included "Kathy’s Song", and had a photo of Simon and Kathy on the cover. In the meantime, "The Sound of Silence" started to receive major air-play in America eventually becoming No 1 in the US charts in 1965. Simon felt the need to return to the US to continue his career but this meant splitting up with Kathy because she wanted no part of the crazy US music scene.


Kathy later married and brought up three children in a remote mountain village in North Wales where she still lives - she is now a grandmother. Now well into his 70s, Simon recalls their months together with great tenderness and says it was "by far the most peaceful time of my life". In fact he didn't hear from her for over 20 years but after the success of "Graceland" she wrote to congratulate him. When, in 1991, Simon toured the UK, Kathy and her family attended his show in Sheffield. They met again in July 2004 after his "Old Friends Reunion Tour" stop at Hyde Park in London (where her three children now live)

ここに書かれたネット上の情報が真実かどうかわかりませんが、読後ほっとしたというか、いい気分になりました。
所詮人は自分の見たいように見、信じたいように信じるわけです。エリスのような話は望んでいません。まあフィリップ マーロウかリューアーチャーでなければ女性のその後のことなど検証できるものではありません。ここは自分が望む話を信じたいということです。

イングランドでのポール サイモン

イングランド時代しかポール サイモンが演奏していなかったと思う唄(曲)を貼ってみます。

ポール サイモンと同じ境遇であったジャクソン C. フランクが創った Blues Run The Game。



デイビー グラハムが創った ギターインストロメンタルの傑作。初めて聞いたときポール サイモンのギターの上手さに驚いたAngie。



Sarah Jarosz - Kathy's Song

この動画を見たのでこの古い唄を思い出してしまいました。Sarah Jarosz はグラミー賞を二度も獲得している実力者でマルチプレイヤーです。



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Posted by 安儀製餡所 at 22:46 音楽コメント(0)
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